[第六世界時間2252年月10月1日〜10月16日]

選挙速報が続々と来ている。選挙期間最後の頃は撃墜数を稼ぐことよりも陸戦部隊のTV局制圧任務を優先させて陸戦一本にしていた甲斐あってか、どうやら、革新系が大勝らしい。

選挙が一段落したようなので、パイロットに戻ったのだが、どうもヤガミの挙動がおかしい。いつの間にかニャンコポンに飲み物を渡そうとするような仲になっている。……ちょっと待て、今渡そうとしてるそれはついさっき俺がやったやつじゃないのか……?
所持アイテム確認といまいち似合わないハチマキを取り上げることを目当てに、アイテムの交換を持ちかけてみる。……この「ニャンコポンのチーク」って何ー!?

何故かすごく胸がもやもやして、悲しい気持ちになったので、しばらくヤガミと口を利くのはやめることにした。仕事に夢中になっているときや誰かと話しているときを狙って、たまにこっそり見るだけに留める。あとは……寝ている間、ベッドの脇で見ているとか。

ヤガミの部屋に行って、寝ている傍で考え事をするでもなくただ佇む。……おかしいな、なんか艦の四半数くらいの人が見に来てる……?
気になったので、みんなにヤガミの近況を聞いてみることにした。……本当はこんな探るようなことは性に合わないけど、本人を問い詰めてもきっと変な顔されるだけだろうし。

みんなに聞いたところ、ヤガミの評判はいまいち芳しくない。……いや、いい奴だよ? と反論したくなるのを堪えて、とりあえず更に聞く。……TAGAMI……人妻にマッサージ頼んだんだ。ふーん。

やっぱり、色っぽい人がいいのかなぁ、と思って前よりもっともやもやしているところに、BLが離艦。宣戦布告に不安や不快を覚えるよりも、「きれいな女の人がヤガミの傍から一人減る」ということにほっとしている自分がなんだかだと思った。

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